冬の電気代、去年より高くなっていませんか?
実は、暖房器具の選び方と使い方次第で、光熱費は月3,000円以上も変わることがあります。
経済産業省の調査(出典:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/
)によると、冬季の電気代は夏季より平均13〜18%高く、 その最大の要因は「暖房」です。家庭の電力消費の約30〜33%を占めています。
本記事では、エアコン・こたつ・ストーブなど主要6種類の暖房器具について、 「1時間あたりの電気代」「1ヶ月使ったときの費用」「広さや家族の人数によって適したシーン」を徹底比較。
さらに、0円でできる断熱対策や、部屋別のおすすめ暖房診断フローも紹介します。 「結局どの暖房が一番安いの?」 「快適さとコスパを両立したい」 そんな疑問にプロがお答えします。
夏よりも冬のほうが電気代が高い!そう感じる方は少なくありません。 実際、資源エネルギー庁の調査(出典:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/)でも、冬季の電力消費量は年間で最も多くなる傾向があります。 その背景には、「暖房需要の増加」「日照時間の短縮」「外気温との差」という3つの構造的要因があります。 この章では、冬の光熱費が高くなるメカニズムを正しく理解することで、 どこに省エネの余地があるのかをご説明します。
資源エネルギー庁による(出典:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/
)と、家庭の電力消費のうち、冷暖房が占める割合は
30〜33%にのぼります。 特に冬は、外気温との差が大きく、夏のエアコン(冷房)よりも多くのエネルギーを必要とします。
たとえば、東京の1月の平均外気温は約5℃。室内を20℃に保つには15℃の温度差を埋める必要があります。
一方、夏の冷房は外気30℃から室内26℃への4℃差で済むため、暖房のほうが消費電力が大きくなるのです。
冬は日が短く、照明の使用時間が夏よりも2〜3時間長くなります。
気象庁のデータによると(出典:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/)、12月の東京の日照時間は約9時間半で、
6月の約14時間と比べて約4.5時間も短くなります。
これに伴い、照明による電力消費も増加します。
特にリビングやキッチンなど、家族が集まる場所では照明が長時間点灯するため、 LED照明への切り替えなど、照明の省エネ対策も重要になります。
給湯器の稼働頻度や床暖房の使用など、暖房以外の設備でも消費電力が増えるため、 冬の光熱費は総合的に高くなりやすいのです。 特に給湯器は、冬場は水道水の温度が夏場より10℃以上低くなるため、 同じ温度のお湯を作るにも多くのエネルギーが必要になります。 また、入浴回数の増加や、温かい飲み物を作る機会が増えることも、 冬の光熱費上昇の一因となっています。
暖房器具には、エアコン、こたつ、電気カーペット、石油ストーブ、電気ストーブ、オイルヒーターなど、 さまざまな種類があります。
しかし、「どれが一番安いのか」は使い方次第です。ここでは、主要7種類の暖房器具について、 「1時間あたりの電気代」「1ヶ月使った場合の目安費用」「暖房効率」「適した使用シーン」を比較表で整理していきます。
さらに、それぞれのメリット・デメリットも詳しく解説します。

出典:ENEOS電力「暖房器具の電気代比較」
https://www.eneos-power.co.jp/article/basics-electricity/heater-electric-bill/
※ 電気代は 1kWh=31円、灯油代は 1L=100円、都市ガス代は 1㎥=165円 で試算しています。
【メリット】
・部屋全体を効率よく暖められる
・温度調節が細かくできる
・夏は冷房としても使える
【デメリット】
・初期費用が高い(本体+工事費で10〜20万円)
・乾燥しやすい
・室外機の設置スペースが必要
ポイント
長時間・複数人で使う部屋ほどコスパが良い。
補助暖房と併用すると設定温度を下げられる。
【メリット】
・電気代が最も安い(1時間約6円)
・家族団らんの場として活用できる
・工事不要で手軽に導入できる
【デメリット】
・部屋全体は暖まらない
・こたつから出るのがつらくなる
・夏場の収納場所が必要
ポイント
コスパ重視なら最強。
エアコンと併用すると電気代を抑えやすい。
【メリット】
・足元から効率的に暖められる
・空気を汚さない
・火災リスクが低い
【デメリット】
・上半身は寒いまま
・カーペット上でしか暖まらない
・こたつと同程度の電気代がかかる
ポイント
書斎や作業部屋など「座り作業中心」の空間に向く。
ひざ掛けとの併用で快適性が上がる。
【メリット】
・すぐに暖まる(即暖性◎)
・持ち運びが簡単
・脱衣所やトイレなどスポット暖房に最適
【デメリット】
・電気代が高い(1時間約28円)
・部屋全体は暖まらない
・近づきすぎると低温やけどのリスク
ポイント
短時間・ピンポイント用途限定で使うのが前提。
人感センサー付きモデルがおすすめ。
【メリット】
・点火から数秒で暖まる(即暖性が最も高い)
・燃料補給の手間がない(都市ガス・プロパンガス配管から供給)
・石油ストーブより臭いが少ない
・部屋全体を素早く暖められる
【デメリット】
・ガス栓の近くにしか設置できない(設置場所が限定される)
・定期的な換気が必須(1時間に1〜2回、5分程度)
・初期費用が比較的高い(本体価格2〜5万円)
・プロパンガスの場合はランニングコストが高くなる
【コスト比較:都市ガス vs プロパンガス】
都市ガス:1㎥=約165円 → 1時間約18円
プロパンガス:1㎥=約600円 → 1時間約66円
ポイント:
都市ガスエリアならコスパ◎、プロパンガスエリアでは石油ストーブのほうが経済的
【メリット】
・空気が乾燥しにくい
・音が静か
・火を使わないので安全
【デメリット】
・暖まるまで時間がかかる(30分〜1時間)
・電気代が高い(1時間約37円)
・本体が重い(10〜15kg)
ポイント
寝室や子ども部屋など「安全性・静音性重視」の部屋向き。
短時間使用には不向き。
自分の家にはどの暖房が最適?
部屋の広さ、使用時間、家族構成によって答えは変わります。
ここでは、リビング、寝室、脱衣所、ワンルームなど、 代表的な5つのシーンごとに「最もコスパの良い暖房器具の組み合わせ」を提案。
さらに、簡単な診断フローチャートで、あなたにぴったりの暖房が3秒でわかります。 実際の使用例も交えて、プロ目線でおすすめ暖房を解説します。
Q1: 部屋の広さは?
→ 6畳以下 → こたつ or 電気カーペット
→ 8〜12畳 → エアコン
→ 12畳以上 → エアコン or 石油ストーブ or ガスストーブ(都市ガスエリア)
Q2: 何人で使う?
→ 1人 → こたつ・電気ストーブ
→ 2〜3人 → エアコン + こたつ併用
→ 4人以上 → エアコン or 石油ストーブ or ガスストーブ
Q3: 使う時間帯は?
→ 朝・夜の短時間(1〜2時間) → 電気ストーブ or ガスストーブ(即暖性◎)
→ 半日程度(4〜6時間) → こたつ or エアコン
→ 終日稼働(8時間以上) → エアコン or 石油ストーブ or ガスストーブ
Q4: 重視するポイントは?
→ コスパ重視 → こたつ
→ 快適性重視 → エアコン
→ 安全性重視 → オイルヒーター
→ 即暖性重視 → ガスストーブ or 電気ストーブ
→ 燃料補給の手間を省きたい → エアコン or ガスストーブ
Q5: ガスの種類は?(ガスストーブ検討の場合)
→ 都市ガス → ガスストーブ◎(月4,320円)
→ プロパンガス → 石油ストーブ推奨(ガスは月15,840円と高額)

ポイント
• 複数暖房の組み合わせや局所暖房の活用で、コスパと快適性の両立が可能。
• 都市ガスエリアでは、ガスストーブも即暖性・コスパ・利便性のバランスが良い選択肢。
暖房器具を買い替えなくても、工夫次第で電気代は大幅に削減できます。
ここでは、「窓の断熱」「湿度管理」「サーキュレーター活用」など、
今日からすぐに実践できる、0円〜数百円でできる省エネ施策を7つ厳選します。
環境省や資源エネルギー庁が推奨する科学的根拠のある方法だけをご紹介します。
実際にこれらを実践することで、月1,000〜2,000円の節約も可能かもしれません。
熱の約50〜60%は窓から逃げます。100円ショップの断熱シートや梱包用プチプチでも効果大。窓ガラスに貼るだけで室温が2〜3℃上がり、暖房効率が格段にアップします。
【実践方法】
・窓のサイズを測る
・断熱シートまたはプチプチを窓より少し大きめにカット
・水スプレーで窓を湿らせて貼り付ける(剥がせるタイプが便利)
カーテンと窓の間に空気層ができ、断熱効果がアップ。夕方以降は必ず閉めましょう。遮光カーテンや裏地付きカーテンなら、さらに効果的です。
【ポイント】
・カーテンの長さは床すれすれ(窓枠より10cm以上長く)
・カーテンレールも二重にすると効果倍増
環境省推奨は20℃。1℃下げるだけで約10%の節電になります。
体感温度は湿度でカバーできるため、加湿器との併用がおすすめ。
【節約効果】
・6畳用エアコン(470W)を1℃下げた場合:月約360円の節約
湿度が高いと体感温度が上がり、設定温度を下げても快適に過ごせます。
湿度50%だと、体感温度は約2℃上がるといわれています。
【手軽な加湿方法】
・洗濯物を室内干し
・濡れタオルをハンガーにかける
・観葉植物を置く(天然の加湿器)
・やかんでお湯を沸かす
暖かい空気は上に溜まります。エアコン対角にサーキュレーターを置き、天井に向けて送風すると部屋全体が均一に暖まり、体感温度が2〜3℃アップします。
【設置のコツ】
・エアコンの対角線上に設置
・首振り機能はOFF、固定で天井方向へ
・24時間つけっぱなしでもサーキュレーターの電気代は月200円程度
フィルターが目詰まりすると、暖房効率が約25%低下します。
2週間に1回の掃除で、年間約1,000円の節約になります(パナソニック調べ)。
【掃除方法】
・掃除機でホコリを吸い取る
・水洗いして陰干し
・完全に乾いてから取り付ける
ドアや窓のすきまから冷気が入り込むと、暖房効率が大幅に低下します。
すきまテープ(100円ショップで購入可)を貼るだけで、室温が1〜2℃上がります。
【対策箇所】
・玄関ドアの下部
・窓のサッシ部分
・ドアの開閉部分
出典:
環境省「COOL CHOICE(ウォームビズ)」 https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/
パナソニック「エアコン節電ガイド」 https://panasonic.jp/aircon/air_letter/news/power_saving_02.html
これらを組み合わせることで、月1,000〜2,000円、年間12,000〜24,000円の節約も可能!
暖房器具を購入する際、「安さ」だけで選ぶと、かえって光熱費が高くついたり、
部屋に合わなかったりすることがあります。
ここでは、暖房器具を選ぶ際に必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。
「初期費用」だけでなく「ランニングコスト」「部屋の広さ」「安全性」まで含めて、
トータルで判断する方法をお伝えします。
暖房器具は「本体価格」だけでなく、「毎月の電気代・燃料代」も重要です。
【例:10年間使用した場合の総コスト比較】

→初期費用が安くても、ランニングコストが高いと総コストは高くなる
→ 都市ガスエリアならガスストーブもエアコン並みにコスパ良好
ポイント:プロパンガスの場合、ガスストーブの年間燃料代は約94,320円(10年で約97.4万円)となり、石油ストーブのほうが経済的
暖房器具には「適用畳数」があります。
部屋より小さい暖房を選ぶと、 常にフルパワー運転になり電気代が高くなります。
【目安】
・6畳以下:こたつ、電気カーペット、小型エアコン
・8〜12畳:エアコン(6〜10畳用)、石油ストーブ、ガスストーブ(中型)
・12畳以上:エアコン(10〜14畳用)、大型石油ストーブ、大型ガスストーブ
木造と鉄筋では断熱性が違うため、木造住宅の場合は1〜2ランク上の能力を選ぶのがおすすめです。
【暖房器具別の適用畳数例】
エアコン:6畳用、8畳用、10畳用、14畳用など細かく選べる
ガスストーブ:小型(6〜8畳)、中型(10〜15畳)、大型(20畳以上)
石油ストーブ:小型(6〜10畳)、中型(10〜17畳)、大型(17〜24畳)
【チェックすべき安全機能】
・転倒時自動OFF機能(石油・ガス・電気ストーブ)
・不完全燃焼防止装置(石油・ガスストーブ:一酸化炭素中毒を防ぐ)
・立ち消え安全装置(ガスストーブ:地震や風で火が消えた際にガスを自動遮断)
・チャイルドロック機能
・過熱防止機能
・人感センサー(消し忘れ防止)
・タイマー機能
最近の暖房器具には省エネモードやスマホ連携機能もあり、便利さと節電を両立できます。
【暖房器具別・特に重視すべき安全機能】

ガスストーブ・石油ストーブを選ぶ際は、必ず「不完全燃焼防止装置」と「転倒時自動消火装置」が搭載されているか確認しましょう。
A. 外気温が3℃以下なら、つけっぱなしのほうが安い場合があります。
パナソニックの実験によると、外気温が低い場合(3℃以下)は、
30分以内の外出ならつけっぱなしのほうが電気代が安くなります。
ただし、3℃以上の場合や1時間以上の外出では、こまめに消したほうがお得です。
A. 正しく使えば安全ですが、定期的な換気が必須です。
石油ストーブは1時間に1〜2回、1回5分程度の換気が必要です。
一酸化炭素中毒のリスクがあるため、換気を怠らないようにしましょう。
最近の石油ストーブには「不完全燃焼防止装置」や「転倒時自動消火装置」が
標準装備されているため、安全性は高まっています。
A. 脱水症状や低温やけどのリスクがあるため、寝る前に必ず消しましょう。
こたつ内は40〜50℃になることもあり、長時間入っていると
脱水症状や低温やけどを起こす可能性があります。
寝るときはこたつを消して、布団や毛布で暖を取るようにしてください。
A. 超音波式なら1時間約0.3円、スチーム式でも約7円です。
加湿器の電気代は種類によって異なります。
・超音波式:約10W(1時間0.3円)
・気化式:約15W(1時間0.5円)
・スチーム式:約250W(1時間7.8円)
体感温度を上げる効果を考えると、加湿器との併用は十分コスパが良いです。
A. まずは電力会社に問い合わせ、次に電気工事業者や省エネの専門家にご相談ください。
急に電気代が上がった場合、以下のような原因が考えられます。
・暖房器具の故障や劣化
・断熱性の低下(窓や壁のすきま)
・電気料金プランが合っていない
冬の電気代が高い理由は「暖房の選び方」と「使い方」にあります。
本記事では、主要7種類の暖房器具の電気代・コスパを徹底比較し、
シーン別の最適な暖房選びのポイント、さらに0円でできる省エネ対策7選をご紹介しました。
「結局どれが安い?」の答え:部屋の広さと使用時間で変わる
☑️ コスパ重視なら「こたつ」(約月1,440円)
☑️ 部屋全体を暖めるなら「エアコン」(約月3,600円)
☑️ 快適性とコスパを両立するなら「エアコン+こたつ併用」
さらに、窓の断熱・湿度管理・サーキュレーター活用で、
体感温度UP=設定温度DOWN
冬の光熱費や省エネリフォーム、断熱対策でお困りの方は、
ぜひお気軽にご相談ください。
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プロが現地調査を行い、最適な省エネプランをご提案いたします。
冬を暖かく、そして賢く乗り切りましょう。