給湯器のリモコンに突然エラーコードが表示されて困っていませんか?
「111」「140」「632」など、数字やアルファベットの組み合わせが出ても、何を意味するのか分からず不安になりますよね。
実はエラーコードは給湯器が自己診断した結果を示しており、コードの意味を知ることで適切な対処ができます。本記事では、リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスの主要メーカー別にエラーコードを網羅し、よくある原因と対処法を分かりやすく解説します。自分で解決できるケースと業者対応が必要な判断基準も紹介しますので、焦らず対応しましょう。
給湯器のエラーコードは、機器内部で異常が発生したときにリモコン画面に表示される2桁~3桁の数字やアルファベットの組み合わせです。これは給湯器が自己診断機能によって不具合箇所を特定し、ユーザーや修理業者に知らせるための仕組みです。エラーコードを正しく理解することで、自分で対処できるか、すぐに業者を呼ぶべきかを判断できます。まずはエラーコードの基本的な仕組みと確認方法を押さえておきましょう。
エラーコードは給湯器本体ではなく、台所や浴室のリモコン画面に表示されます。通常は温度表示部分に数字が点滅または点灯し、「111」「140」「632」のような形で現れます。 メーカーや機種によって表示方法は異なりますが、ほとんどの場合、取扱説明書にエラーコード一覧が記載されています。
確認手順:
①リモコン画面を見て、数字やアルファベットが表示されているか確認
②エラーコードをメモする(業者に連絡する際に必要)
③取扱説明書またはメーカー公式サイトでコードの意味を調べる
④本記事のメーカー別一覧で対処法を確認
エラーコードは給湯器の型番と合わせて記録しておくと、修理依頼がスムーズです。型番は給湯器本体の側面や前面に記載されたシールで確認できます。
給湯器のエラーコードは数十種類ありますが、実際によく発生するのは一部のコードに集中しています。
ここでは全メーカー共通で頻出する代表的なエラーコードTOP10と、その原因・対処法を優先的に解説します。これらのエラーを知っておくだけで、9割以上のトラブルに対応できるでしょう。
まずはこのリストで該当するエラーがないか確認してください。
原因:ガス供給の遮断、ガス栓が閉まっている、ガスメーターの安全装置作動、点火プラグの汚れ
対処法:
①ガス栓が開いているか確認
②ガスメーターの赤ランプ確認・復帰操作
③リモコン電源OFF→5分後ON
④改善しない場合は業者へ
原因:給湯器内部のフィルター詰まり、循環水流の低下、安全装置が過熱を検知
対処法:①給湯器下部の水抜き栓フィルターを掃除 ②リモコン電源OFF→再起動 ③繰り返す場合は熱交換器の故障可能性あり
原因:浴槽循環アダプターのフィルター詰まり、追い炊き配管内の空気、水位不足
対処法:
①循環アダプターのフィルター掃除
②浴槽の水位を循環アダプター上部+5cm以上にする
③追い炊き機能を再実行
原因:エコジョーズタイプ特有、中和器の詰まりまたは寿命(「920」/「930」は交換時期)
対処法:「920」は警告のみで使用可能、「930」は機器停止のため中和器交換必須(業者対応)
原因:電装基板の不具合、ガス電磁弁の故障、疑似炎検知(720)
対処法:リモコン再起動で一時的に復帰することもあるが、基本的に業者対応必要
原因:故障ではなく、法定点検時期のお知らせ(使用開始から約10年)
対処法:そのまま使用可能だが、安全のため早めにメーカーへ点検依頼
原因:温度センサーの故障、配線の断線・ショート
対処法:リモコン再起動→改善しない場合はサーミスタ交換(業者対応)
原因:燃焼ファンの故障、異物混入、経年劣化
対処法:リモコン再起動→改善しない場合はファンモーター交換(業者対応)
原因:水量センサー故障、給水元栓が閉まっている、断水
対処法:①給水元栓確認 ②断水していないか確認 ③リモコン再起動
原因:重大な故障により給湯・ふろ・暖房機能が停止
対処法:使用中止→すぐに業者へ連絡(修理または交換判断)
リンナイは3桁の数字でエラーを表示します。特に「1XX」番台が点火・燃焼系、「3XX」番台がセンサー系、「6XX」番台がファン・ポンプ系、「9XX」番台が警告・停止系という分類になっています。

ノーリツも3桁数字表示ですが、リンナイと同じ番号でも意味が若干異なるケースがあります。特に「E」から始まるコード(E-01など)も一部機種で使用されています。

パロマとパーパスは機種によって2桁または3桁、一部「E」「H」「U」で始まるコードを使用します。

エラーコードが表示されたとき、慌てて業者を呼ぶ前に自分でできる確認作業もたくさんあります。
適切な手順で対処することで、無駄な出張費用を抑え、早期解決につながります。ここでは、エラーコードが出た際に必ず確認すべき5つのポイントを順番に解説します。この手順に従って一つずつチェックしていけば、自分で解決できるケースも多くあります。10分程度で確認できる内容なので、落ち着いて実施しましょう。
まず、リモコンに表示されているエラーコードを正確にメモしてください。その後、リモコンの電源を切り、5分間待ってから再度電源を入れます。一時的なエラーであればこれで解消します。
①ガス栓が開いているか
②ガスメーターの赤ランプ点滅確認
③給湯器のコンセント・ブレーカー確認
④断水していないか(他の蛇口で水が出るか確認)
給湯器下部の水抜き栓フィルター、浴室の循環アダプターフィルターを取り外して掃除します。ゴミや水垢が詰まっているとエラーが出やすくなります。
エラーコードの詳細を取扱説明書で確認します。説明書がない場合は、メーカー公式サイトでPDF版をダウンロードできます。
記の対処で改善しない、エラーが繰り返し出る、異音・異臭がする場合は、使用を中止してすぐに専門業者へ連絡してください。無理に使用すると故障が悪化します。
エラーコードが頻繁に出るようになったら、修理するか給湯器を交換するかの判断が必要です。特に使用年数が10年を超えている場合は、修理よりも交換の方がトータルコストを抑えられるケースが多くあります。ここでは、修理と交換の判断基準、それぞれの費用相場、そして交換を選ぶべきタイミングについて具体的に解説します。適切な判断をすることで、無駄な出費を避け、長期的に安心して給湯器を使用できます。
関連記事:給湯器でお湯が出ないのはなぜ?プロが教えるよくある原因と対策
7年未満:修理がおすすめ。部品供給も安定しており、修理後も数年使用可能。
7〜10年:修理費用次第。3万円以下なら修理、5万円超なら交換を検討。
10年以上:交換を強く推奨。部品供給終了リスク、複数箇所の劣化進行。
点火装置交換:15,000〜25,000円
サーミスタ交換:12,000〜20,000円
ファンモーター交換:25,000〜40,000円
電装基板交換:25,000〜45,000円
熱交換器交換:35,000〜60,000円
出張診断料:3,000〜8,000円(修理しない場合も発生)
給湯専用機:150,000〜200,000円
オートタイプ:200,000〜280,000円
フルオートタイプ:250,000〜350,000円
※工事費・撤去費込み、エコジョーズタイプは+3〜5万円
①省エネ性能向上で年間ガス代10,000〜20,000円削減
②10年保証で長期安心
③最新の安全機能・静音性
④リモコンの使いやすさ向上
エラーコードが頻繁に変わる(複数箇所の劣化)
修理見積もりが5万円以上
使用開始から10年以上経過
修理しても保証期間が3ヶ月程度と短い
部品の生産終了で修理不可
給湯器のエラーコードは、機器が自己診断して異常を知らせてくれる便利な機能です。「111」「140」「632」などの頻出エラーは、ガス供給の確認やフィルター掃除など、自分で対処できるケースも多くあります。
まずは本記事で紹介した確認ポイントを一つずつチェックし、改善しない場合や重大エラー(991/992/993など)が出た場合は、速やかに専門業者へ相談しましょう。
また、使用開始から10年以上経過している給湯器は、修理よりも交換の方が長期的なコストパフォーマンスに優れています。
エラーコードを正しく理解して、冷静に対処することが大切です。
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