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給湯器からお湯が出ない!よくある5つの原因と今すぐできる対処法

給湯器からお湯が出ない!よくある5つの原因と今すぐできる対処法

「朝シャワーを浴びようとしたらお湯が出ない…」そんなトラブルに焦った経験はありませんか?
給湯器の不具合は、実は“ちょっとした原因”で起きていることも多く、自分で確認すればすぐ直るケースもあります。
この記事では、給湯器のプロが「お湯が出ない」時に考えられる7つの原因と、すぐにできる対処法を徹底解説します。
断水・凍結・ガス遮断から機器の寿命判断まで、緊急時でも落ち着いて対応できるようにポイントを整理しましたので、ぜひ参考にしてみてください!

まずはココをチェック!お湯が出ないときの3つの確認ポイント

給湯器からお湯が出ないときは、焦らず冷静に確認することが大切です。 多くのケースは、次の3つのチェックで原因が判明します。

①水は出るか・お湯だけ出ないか

蛇口をひねり、水が出るか確認します。 水は出るが「お湯だけ出ない」場合、給湯器やガス供給が原因です。 水すら出ない場合は、断水や凍結など給湯器以外のトラブルが考えられます。

②全ての蛇口で出ないか・一部だけか

キッチン・浴室・洗面所など、家中の蛇口でお湯が出ないか確認しましょう。 全て出ないなら給湯器やガス側、一部だけなら混合栓の故障が疑われます。

③リモコンにエラー表示が出ているか

給湯器のリモコンに数字(エラーコード)が出ていないかチェック。 この番号が原因を示しており、業者へ伝えるとスムーズに対応できます。

給湯器からお湯が出ない5つの原因と対策方法

【原因①】断水・凍結・止水栓の閉鎖(水もお湯も出ない場合)

全ての蛇口で水もお湯も出ない場合、給湯器ではなく「水道設備側」の問題です。

●断水を確認

地域の水道局HPや防災アプリで断水・工事情報をチェック。
マンションなら、貯水槽清掃やポンプメンテナンス中の一時断水もあり得ます。

●配管の凍結(冬場に多い)

氷点下4度以下になると屋外配管が凍結します。
タオルにぬるま湯(約40℃)を染み込ませて巻き、徐々に解凍しましょう。
※熱湯をかけると破裂の危険あり。ドライヤーの温風でもOKです。

●止水栓・給水元栓の開閉確認

給湯器下部や水道メーター付近の栓が閉じていないか確認してみてください。
作業後の閉め忘れも多いのでチェックすることが大切です。また無理に回さず、固い場合は業者に依頼をしてください。

全ての蛇口で水もお湯も出ない場合、給湯器ではなく「水道設備側」の問題です。

 

【原因②】ガス供給トラブル(お湯だけ出ない場合)

水は出るのにお湯が出ないとき、多くはガス供給の問題です。

●ガスコンロの動作確認

ガスコンロに火がつけば、ガス供給は正常。給湯器本体の異常が疑われます。
どちらも使えない場合は、ガスメーターやボンベの問題です。

●ガスメーターの遮断

震度5以上の地震や長時間使用で、メーターの安全装置が作動することがあります。
赤いランプが点滅していたら、以下の手順で復帰しましょう。
①全てのガス機器を止める
②復帰ボタンを押す
③3分待ってランプが消えたら完了。
それでも復帰しない場合はガス会社に連絡をしてください。

●ガス栓・プロパンガスの確認

給湯器につながるガス栓のレバーが「配管と平行」になっているか確認してください。
プロパンならボンベ残量やバルブ凍結も要チェックし、ガス会社へ交換依頼を行なってください。

【原因③】給湯器本体の故障・エラー表示が出ている場合

リモコンにエラー番号が表示されている場合は、機器内部の異常を示しています。
メーカーや型番によって内容は異なりますが、以下が代表的な例です。

エラー番号 主な原因
 111 / 112 点火不良(ガス供給・電極汚れなど)
 140 過熱防止装置作動(フィルター詰まり)
 290 / 390 中和器の詰まり(エコジョーズ系)
 632 ふろ水流スイッチ異常
 710 / 720 点火系統の異常

 

●自分でできる初期対処

・リモコンの電源を切り、コンセントを抜いて5分後に再起動
・フィルター清掃(ゴミや錆の詰まり除去)
・電源プラグ、ブレーカー確認
改善しない場合や異音・焦げ臭さがある場合は、すぐ使用を中止し専門業者へ連絡をしてください。

【原因④】蛇口・混合栓の故障(特定の場所だけお湯が出ない)

キッチンでは出るのに浴室だけ出ない場合、混合栓(蛇口)側の不具合です。

●サーモスタット式混合栓の故障

温度調節つまみの内部カートリッジが破損し、温度が安定しなくなる症状。
交換費用は8,000〜15,000円程度。7〜10年が交換目安です。

●シングルレバー混合栓の場合

切り替えレバーの摩耗・水垢詰まりによる温度不調が多く、
本体交換は2〜4万円ほど。水道修理業者に依頼するのが確実です。

【原因⑤】給湯器の寿命と交換タイミング

 

給湯器の設計寿命は約10年です。
10年以上使用している場合、部品劣化により修理しても再発するリスクが高いです。

使用年数 判断基準
 7年未満 修理でOK。部品供給も安定。
 7〜10年 修理費5万円以上なら交換検討。
 10年以上 交換推奨。部品供給終了機種も多い。

 

●修理・交換費用の目安

・点火装置交換:1.5〜2.5万円
・熱交換器交換:3〜5万円
・本体交換:15〜35万円(工事費込み)

最新の「エコジョーズ」機種ならガス代が年間1〜2万円節約でき、
10年で最大20万円のコスト削減になります。

まとめ:お湯が出ないときは冷静にチェックを

お湯が出ない原因は、断水や凍結などの外的要因から、ガス遮断・機器故障まで多岐にわたります。 まずは「水」「場所」「エラー表示」の3ステップを確認しましょう。 自己判断で直らない場合やエラーが繰り返される場合は、早めの専門相談が安心です。 10年以上経過している給湯器は交換を前提に考えましょう。

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