冬の浴室や脱衣所は、入浴時の温度差で体に大きな負担がかかることがあります。

特に高齢者や血圧が不安定な方は注意が必要です。

ヒートショックの主な原因

• 脱衣所と浴室の温度差

脱衣所が寒い状態で浴室に入ると、血圧が急激に変化して心臓に負担がかかります。

• 急な温度変化による血圧の上下

冷えた体が熱い湯に触れることで血圧が急上昇、入浴後は急降下し、脳や心臓にリスクが生じます。

• 長時間の入浴や熱めのお湯

長時間の入浴や高温のお湯は心臓への負担が大きく、ヒートショックを引き起こしやすくなります。

• 高齢者や持病のある方の体への影響

高血圧や心臓病、糖尿病などの持病がある場合、温度差による血圧変動で事故につながるリスクが高まります。

ヒートショックは「浴室だけでなく、脱衣所や洗面所の寒さも原因」です。

リフォームで暖房設備を導入することで、家族全員の安全と安心を守ることができます。

1. 入浴前に浴室全体を暖める

入浴の 5〜10分前 に浴室暖房をオンにして、浴室全体を温めます。

天井・床・壁まで暖かくなることで、急な温度変化を抑え、血圧の急上昇・低下を防ぎます。

2. 脱衣所も同時に暖める

ヒートショックは 浴室だけでなく脱衣所との温度差 でも起こります。

脱衣所にも暖房機能がある場合は一緒に使う、または暖房器具やヒーターで脱衣所を温めるとより安全です。

3. 入浴中も適温を維持する

浴室暖房の風量や温度を調整して、入浴中に寒さを感じない状態を維持します。

温度の目安は 約40℃前後。熱すぎず、低すぎないことが大切です。

4. 乾燥機能を活用して湿気を抑える

浴室暖房には 乾燥機能 が付いていることが多く、入浴後も浴室内の湿気を減らすことが可能です。

湿気が少ないと体感温度が安定し、次の入浴者も快適・安全に使用できます。

5. 浴室暖房のタイマー機能を活用する

タイマー設定で 入浴時間に合わせて自動で暖める と、効率的で光熱費も節約できます。

家族で入浴時間が異なる場合も、各自のタイミングで安全に入浴できます。

ヒートショック対策には浴室暖房を効果的に使い、脱衣所や洗面所なども暖めて温度ムラをなくすことが重要です。

ヒートショックを防ぐために重要なのは、住まい全体の温度ムラをなくすことです。

特に浴室・洗面所・脱衣所の温度差を減らすことが、安全で快適な入浴環境につながります。

1.浴室暖房の設置

浴室に暖房を取り付けることで、入浴前に室温をすばやく上げられます。

換気・暖房機能のみのシンプルなものから、乾燥機能やミストサウナ付きの多機能型まで選べます。

2.ユニットバスへの交換

断熱性の高いユニットバスに交換することで、浴室全体の温度を保ちやすくなります。

既存のユニットバスでも、高断熱モデルに交換することで断熱性を向上させることが可能です。

3.断熱材の設置

壁・床・天井に断熱材を設置することで、浴室や脱衣所の温度低下を防ぎ、暖かく快適な室内環境を作れます。

4.内窓の設置

既存の窓の内側に新しい窓を取り付け、二重窓にするリフォームです。

浴室や洗面所の窓から入る冷気を遮断できるため、温度差によるヒートショックリスクを軽減します。

5.床暖房の設置

床から温めることで、冷えやすい洗面所や脱衣所も快適に。

部分的に設置することも可能で、必要な場所だけ暖かくすることもできます。

ヒートショック対策のおすすめのリフォームは、浴室暖房の設置です。

入浴前に浴室全体をあたためておくことで、室内の急激な温度差を防ぎ、安心して入浴できます。

さらに補助金を使ってお得にリフォームが可能です。

浴室リフォームに使える補助金「子育てグリーン住宅支援事業」

「子育てグリーン住宅支援事業」は、浴室リフォームにも活用できる国の補助金制度です。
ただし、浴室工事だけでは対象にならず、断熱改修を一緒に行うことが条件です。

補助の対象となる工事

必須工事　（1～3の2個以上行った場合のみ補助対象）

1. 開口部の断熱改修
2. 躯体の断熱改修
3. エコ住宅設備の設置　（高断熱浴槽の設置、節湯水栓の設置、高効率給湯器の設置など）

任意工事（組み合わせて補助対象にできる）

• 浴室乾燥機の設置
• 浴室や脱衣室への手すりの取り付け
• 浴室や脱衣所の段差解消　など

対象となる方

• 「子育てグリーン住宅支援事業」に登録している施工業者と契約すること
• リフォームする住宅の所有者であること

補助額の目安

• 必須工事3種類すべてを実施 → 最大60万円／戸
• 必須工事3種類のうち2種類を実施 → 最大40万円／戸

※工事内容に応じて補助額は変動します

申請について

• 申請は 登録事業者（施工業者） が行います

補助金受付期間

• 2025年3月31日 ～ 2025年12月31日

※予算がなくなり次第、受付終了となります。

浴室は毎日の疲れを癒す大切な場所ですが、冬場の洗面所・浴室は冷えやすく、急な温度変化によってヒートショックが起こる危険性が高くなります。

このため、入浴時の安全や健康を守る対策が欠かせません。

そこで活用したいのが、子育てグリーン住宅支援事業などの補助金制度です。

この制度を使えば、浴室暖房や乾燥機の設置、高断熱浴槽への交換など、浴室リフォームをお得に実現できます。

ただし注意点として、浴室リフォーム単体では補助対象にならず、窓や外壁、床などの断熱改修を一緒に行う必要があります。

浴室リフォームをきっかけに住まい全体の断熱性を高めることで、補助金を活用しながら「暖かく快適な住まい」を手に入れることが可能です。

補助金には申請期限や予算枠があるため、早めの準備がポイントです。

浴室のリフォームを検討中の方は、補助金を活用して賢く快適にしてみませんか？

株式会社田島では、補助金申請のサポートも行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

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